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本屋に”平置き”されていて、気になったので買ってみました。
世の中に”早稲女”と呼ばれる人種が存在するということは知っていた。
地方国立大卒のため、東京の私立大学の女の子たちの大まかな雰囲気はわかるものの、その内情まではあまり分かっていなかった。
実際のところは知らないが、早稲女とMARCHクラスの女子の圧倒的な能力の差があるような描き方がされている。私の印象では、早稲女ならすこし話せば頭がいいことがわかってしまうようなレベルにいると感じた。個人的には女子は早慶よりもMARCHの方が幸せになれると思っており、それがより確からしいという印象を受けた。
早慶レベルだとそれなりにcostがかかっており”損切り”が難しい部分が大きいのではないがと思う。
もっとも驚いたのは、”インカレのサークルでポン女は飲み代を払わなくてよいにもかかわらず、早稲女は飲み代を払う”という描写である。
早稲女は誰にもチヤホヤされたことないんでしょうね。男にも問題があるんでしょうが。
初めて柚木麻子さんの小説を読んだが、チャラめの題材にもかかわらず、文体も主人公ごとに変化させ、それなりに文学的にまとめてあり読後感もとても良かった。
何冊か他の作品を読んでみようと思った。
“早乙女習子”の文体が一番好きだった。